製品特長Product features
コンパクトな設計で小型の「置きタンク」に最適の液面計
レベル・セラ・ポータブルは、世界初の燃料タンク・バラストタンク用ポータブル液面計です。この簡単操作の液面計は、バンカリング中の液位を常時監視し、サウンディング・テープのみを使用する場合と比べて少ない工数でオーバーフローの防止に貢献します。
船上では一般的なサウンディング・テープでは船の揺れを考慮して何度も液面を計測する必要がある上、手動で計算も行う必要があり、熟練した技術が要求されます。また、バンカリング時・バラスト時などの液面が変動する状況ではその難易度は増します。
一方でムサシノのレベル・セラ・ポータブルは常時計測する必要があり、平均値を自動で計算・表示。船の揺れや液面の変動などの要因に影響されず正確な液面計測が可能です。
サウンディング・テープ | |
---|---|
計測技術 | 熟練が必要 |
計測回数 | 複数回 |
計測時間 | 8から10分/タンク |
CCRなどへのデータ送信 | トランシーバー |
船の揺れによる計測誤差 | 平均値を出すために複数回の計測が必要。 平均値を手動で計算しており、煩雑。 |
モニター表示 | なし |
レベル・セラ・ポータブル | |
---|---|
計測技術 | 容易 |
計測回数 | 1回 |
計測時間 | リアルタイム |
CCRなどへのデータ送信 | 無線によるデータ送信(オプション) |
船の揺れによる計測誤差 | 常時計測しているので平均値を自動で計算・表示。 |
モニター表示 | 全タンク一括表示(オプション) |
複数タンクの同時計測が可能

カプチーノ現象を感知。公正なバンカリング取引を監視
容易な液面計測に加えて、公正なバンカリング取引を監視することもできます。
気泡を送り込み、燃料の容積が水増しされるいわゆる「カプチーノ現象」がバンカリングの際に発生する可能性がありますが、受圧式液面計であるレベル・セラ・ポータブルはカプチーノ現象に影響されずに正確な液面を計測することができます。お手元のタンクテーブルと合わせて、正確なバンカリングの容量を計算することができます。
あらゆるシーンで液面計測が可能

先述のように熟練した技術が不要で、手軽に液面を図ることが可能なレベル・セラ・ポータブル。あらゆるシーンで液面計測が可能で、建造中の船で液面計が艤装されていないタンクの液面計を図るなどの活用事例もあります。
主な仕様Main Specifications
対象船 | ドライ貨物船(非防爆エリアのみ使用可能) |
---|---|
対象液体 | 燃料油、ディーゼル油、海水、清水、潤滑油 |
計測可能距離 | 0 ~ 30m |
精度 | ±50mm (shop test) |
使用周囲温度 | リモート表示器: -20 ~ 70℃ (-4~158℉) 検出器: 5 ~ 50℃ (41~122℉) |
電源 | DC 2.4V、最大45mA (ニッケル水素電池2個) |
バッテリー稼働時間 | 連続使用可能時間: 約96時間 |
保護等級 | リモート表示器: IP56同等 検出器: IP68同等 |
重量 | リモート表示器: 約400g 本体: 約4.5kg |
寸法 | リモート表示器: 横15cm×高さ7cm×奥行き5cm 本体: 横24cm×高さ37cm×奥行き31cm |